松本清張記念館
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松本清張生誕100年記念特別企画展
松本清張 最後の小説 神々の乱心
―― 乱心の〈神々〉はどちらにつくのか ――
 

絶筆「神々の乱心」

昭和初期、新興宗教を興し、女官や軍人を信者に取り込み宮中に勢力を伸ばし、天皇権力を手中にしようとした男の野望を描く、未完の大作。
「昭和史発掘」から20余年温めてきたテーマを、創造力と洞察力でふくらませて作品化。最後の情熱をほとばしらせ、想像力を奔放に解き放った、松本清張最後の<瑞々しい>小説である。

―本当に瑞々しい作品は、若い頃には書けないものだ。



 

開催期間
  平成22年1月9日(土)〜8月31日(火)

 
会 場
  記念館地階〔企画展示室〕

入場料
  常設展示観覧料に含む。
  一般500円 中高生300円 小学生200円

 




松本清張 最後の小説 
神々の乱心

( 上の画像をクリックするとPDFが開き、
チラシの裏面も見ることができます。)

開催趣旨

 「神々の乱心」は絶筆である。1700枚にも及ぶ未完の大作で、物語も昭和初期、新興宗教を興して、女官や軍人を信者に取り込み、宮中に勢力を伸ばし権力を手中に握ろうとする男の野望を描いた、スケールの大きな問題作である。
 松本清張が謎の新興宗教の存在に突きあたったのは、「昭和史発掘」の執筆中であった。 以来、20年以上いつかは作家の創造力と洞察力でふくらませ小説化したいとあたためてきた。昭和が終ろうとする頃、清張はついに、この新興宗教と宮中というタブーを抱える題材に敢然と立ち向かうことを決意する。取材班が収集した膨大な資料や取材原稿を熟読し、構想を練った。質量ともに充実した三冊の『創作ノート』からは、その意気込みが読みとれる。
 〈本当に瑞々しい作品は、若い頃には書けないものだ〉清張自身の言葉である。遺作「神々の乱心」はその言葉どおり、若々しくまるで枯老を感じさせない。最後の情熱をほとばしらせ、想像力を奔放に解き放った小説である。
  本展では、初公開の「創作ノート」や膨大な収集「資料」を中心とした展示を通して、 「神々の乱心」の全貌と、取材・創作活動の過程を紹介する。
  生誕100年の年が過ぎ、次の100年に向けて新たな一歩を踏みだした今、遺作「神々の乱心」の作品世界の全貌にふれ、改めて清張文学の奥深さと面白さを経験しなおし、またそれが、新たな清張作品との邂逅をうながす機縁となれば、幸いである。


展示構成   展示品:約80点
T 「神々の乱心」の世界
〈主な展示品〉
 「神々の乱心」直筆原稿・ゲラ・掲載誌・単行本・文庫本・挿画原画(
初公開
 ◎「神々の乱心」の考古学 
〈主な展示品〉 
 多鈕細文鏡(レプリカ・いのちの旅博物館所蔵)、清張所蔵古鏡(18面)
 「吉見百穴横穴墓 黒岩横穴群」関連資料など

U 播種――『昭和史発掘』から
関係事件(島津ハル事件と神聖龍神会、大本教の弾圧、貞明皇太后と昭和天皇の不仲・大連阿片事件)の紹介
〈主な展示品〉
 取材資料(
初公開・「島津ハル事件」新聞記事など)
 高官「日記」(貞明皇后と昭和天皇の不仲)
 「昭和史発掘」直筆原稿・掲載誌・単行本・『二・二六事件=研究資料』
 ◎清張の天皇観 清張が「天皇制」を語る作品・エッセイ

 
V 開花――昭和の終るころ
〈主な展示品〉
 「神々の乱心」取材資料(
初公開
 創作ノート(3冊)(
一部初公開
 清張の描いた「新興宗教」
〈主な展示品〉
 「密宗律仙教」(直筆原稿)、「神の里事件」(直筆原稿)・「火の路」(直筆原稿)

 
W 絶筆――「本当に瑞々しい作品は」
〈主な展示品〉
 「神々の乱心」絶筆原稿、掲載誌綴じ込み(机上)

  
企画展図録
 
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